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2度目の南京長江大橋にて

2018年09月12日この場所の入口までは来ていますので今回で2度目になります。 
2度目と云っても前回は工事中で南京長江記念館や橋の上まで行けなかったので本来の目的の
 
 南京長江大橋から幕府山を眺める
 
との事は今回が初めてとなりました。 大橋公園を入ると長江大橋記念館があります。 
壁には毛沢東が揮毫した中国風の大きな標語が書いてあります。 
 
 ”全世界人民大团结万岁”
 
現在中国では”红色旅游”(共産党の足跡を訪ねる旅)が流行っていると聞きますが、大橋記念館には
毛沢東や共産党を称えるような写真やパネルと橋の施工の様子がわかる写真も展示されているので
ある意味ではこの場所も”红色旅游”なのかも知れません。
私も上海では孫文、毛沢東、周恩来、宋慶鈴等の家や魯迅公園、外白渡橋、四行倉庫なども行ってい
るのでプチ”红色旅游人”かも知れませんね・・
 

でも今回、南京長江大橋から幕府山を眺めるとの事は”红色旅游”との意図ではなく私の父親が日中戦争
に参加しているので(但し父親は戦争の話は何もしないで私は20歳の時に他界した)もしかしたら
私の父親もこの場所で戦ったのでは・・と思っています(事実は不明ですが)
戦争のことは何も話さなかったので・・あまり思い出したくない・・との事だったのだろうと思います。
その息子の私が事実も確認せずにこの場所に来たのは・・
 

  それは数年前に南京総統府見学の時に旭日旗に出征の寄せ書きをした汚れた旗が展示され
  ていて、その一つの寄せ書きに(横須賀○○、浦賀○○・・)などの旗を見たからです。
 

父親は横須賀の船越神社で万歳三唱の出征のお祝いを受け中国行きました。 終戦後1年を過ぎて
戻りました・・その間、何を体験したのかは何も話さなかったです。
 

20190315

この場所から幕府山(南京戦争の最激戦地)を
眺めても父親の過去が分かることも有りませんが
眺めていると河のたもとから父親が私に
 

  世の中の役に立つような人になれよ・・
 

と云っているような気がします。そんな風に言われたいのかも知れません。 
眼下には海のような大きな揚子江(長江)流れています。私は幕府山にそっと手を合わせて長江を後にしました。