南京博物院にて

2019-06-26

日中戦争などの影響で北京故宮(紫禁城)の宝物は台湾に持っていかれた・・との話は知っていました
10年ほど前に台湾故宮(孫文博物館)であの有名な水晶で出来ている翠玉白菜も見たこと有ります。
北京故宮の宝物がどうして、台湾に・・などを調べていると
 
  日中戦争が始まったころ故宮の宝物を守るために北京から四川省の田舎の数カ所
  に分散で保管(その数量は15,000箱)していたとの事実を知りました。
 
日中戦争終結後その大量の宝物を一旦重慶に集めてそれから北京に戻そうと思った頃国共紛争(蒋介石の国民党と毛沢東の共産党の内戦)が激しくなり、国民党の蒋介石が主要の
 
  2,000箱を台湾(孫文博物館、俗称台湾故宮)に持ち出しました(回避)
  本来は全部持ち出す予定だが混乱で船の手配が出来ずに・・で
 
結果残りの10,000箱が北京故宮に戻りましたが、なぜが3,000箱の宝物が当時の首都の南京に残ってしまいました。その後、北京と南京で返せ、返さない・・など(詳細不明)との顛末で結果として
 
  南京博物院に故宮の宝物がある・・
 
との事を知り今回それを見に来ました。 私が故宮の宝物を見るのは台湾、南京と2か所目です。
本命の北京を見ていないは少し気が引けますが、南京も国民党時代は首都で明時代も首都で有ったので南京博物院でその宝物を見学する事にしました
 
故宮の宝物は明時代の物も多く北京と南京どちらが本家・? などの言い分はどっちもどっち・・なのかも知れません。 でも中国5千年の歴史の宝物が北京、台湾、南京と分散してしまっているのは戦争での離散家族を見るようです。
 
結果、その分リスク分散しているのは少々皮肉ですが
 
今日は故宮に有ったと思われる
 
  大きな壺の“青花赶珠龙纹大瓶”や水晶のようなもので作られた“芙蓉石炉”かなり小さい
 

20190626

を見に行きました。特別館と云う場所にありました。 壺は良く分からなかったけど水晶の炉は台湾の翠玉白菜などに引けを取らないような印象を持ちました。
 
私は、あとは北京の故宮博物館を見学すれば分散した中国の宝物見学完全制覇となります。
何時になることやら・・
南京は天気も良くとても良い一日となりました。