以前は実際に使われた会場(個人宅)をそのままの状態で再現していましたが今日訪問したら隣の建物を増築して大掛かりな資料館が出来ていました。(現共産党の方針か・?)
料金は無料ですが(上海の歴史記念施設は概ね無料)入り口で指紋の採集をされました。
理由は不明ですが・・
この場所は1919年7月7日から5日間この場所で第一回共産党大会が開催されたとの事ですが参加者は13名で概ね20代から30台前半で毛沢東は28歳との事です(髪はふさふさ)
写真を見ると参加者の若さに驚きます。
また13名の内4名は日本の大学留学経験者でした。この1919年前後は
1912年に辛亥革命(孫文の三民主義)
1919年に中国国民党設立(孫文・・自由主義)
1921年に中国共産党設立(毛沢東等・・共産主義)
で、たった10年未満で主義主張が逆の組織が混在で本当にこの頃は激動の時代ですね。特にこの第一回共産党大会の1919年ですと孫文や蒋介石が勢力拡大中の最中ですから、かなりのリスクを覚悟しての開催なのだろうと想像します・・
その意味では若い人たちでないと出来なかったのかも知れません。
また、展示されているパネルや造形物(そっくりな人形が会議している様子など展示)等を見ると、何となくヒソヒソ感があります。
でも私が知っている人は毛沢東だけで、その他の人は誰も知りません。 このような無名(私が知らないだけかも)人たちの支えである種の目的を達成したのかと思いました。
この場所はかつてのフランス租界です。
記念館のすぐ横は新天地という多数の外国人も来る上海を代表する近代的な観光スポットですが、そちらの賑わいとは別にこの記念館の中はひっそり閑散としていました。
中国は今や世界第二位の経済大国です。 このひっそりとした貧しい会議からたった100年でこれほど発展するとは当時の毛沢東も想像していなかったのではと思います。
然し建物を出ると直ぐに大勢の観光客が新天地で食事や買い物を楽しんでいます。
私も、この建物を見学して外に出ると時間が一気に100年進んだような気がしました。
上海は私に取って何時も不思議魅力を感じさせてくれる街です。